道北の旅 (5-1)五里霧中のトレッキング

礼文島で迎える5日目の朝。
外は相変わらずどんよりとしている。

宿のおやじさんに送迎してもらって、ふたたび香深フェリーターミナル。
小雨が降る。
まるで24時間前にタイムスリップしたみたいだな。

今日の午前中は島の南部をトレッキングする予定。景色には期待できませんが、昨日のスコトン岬ほど荒れてはいないし、まあ歩き通すことぐらいはできるかなと。
…これは間違った判断でした。

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バスで知床の集落まで向かい、「桃岩展望台コース」を意気揚々と歩きだす。
いやあ、ガスりすぎでしょ!
清々しいほどなんにもみえぬ。

それでも、まだこんな広々とした道を歩いているうちはよかった。

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元地灯台に到着。
海が見えないどころの話ではない。方向感覚が怪しい。看板がなかったら遭難してるぞこれ。

その上、先ほどまでは緩やかな丘を上っていたはずのトレッキングコースが、いつしか狭い尾根道に変貌しています。日本海のある左手方向から霧交じりの風も吹きつけてきて、右側も崖になっていて、うん、とっても危ない。

急な突風に吹き飛ばされる恐怖を覚えながら、柵をつかみおそるおそる進みました。
まさかこんな羽目になるとは…

反省点は、わずか標高200m程度とはいえ、下界と島の尾根部分では状況がガラッと変わることを舐めていたことと、地形図を見ていなかったこと。本格的な登山ではないからと、甘くみすぎていました…。

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せめてもの慰みは高山植物たち。ツリガネニンジンが沢山咲いていました。

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半透明のツリガネニンジンも。きれい!

結局、このコースもう一つの桃岩展望台まで来ても、天候は改善せず。
ぬかるんだ道で靴はドロドロ。徒労感がすごい。
大人しく室内に籠ってなきゃいけない時もあるということですね。

気を取り直して、ランチタイムは海の幸を楽しむことに。

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「炉ばた ちどり」のホッケのちゃんちゃん焼きが美味かった…!
ホッケというと干し魚、ややあっさりとした魚というイメージがありましたが、こちらは脂がのっていて、経験のない味わいでした。
お客さん一人一人の前で焼いてくれるのもよかった。

いよいよ礼文島ともお別れです。
香深FT13時25分発のフェリーで出港。
甲板から去り行く島を眺めていると、それほど距離は離れていないにも関わらずあれよあれよという間に島は霞んでいき、ホワイトアウトしていきました。
まったく、ひどい天気。

約30分後、そろそろ次なる目的地、利尻島に近づくころです。

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礼文島より一回り大きい姿を現した利尻島、しかしその島の象徴である利尻富士はすっぽりと雲に覆われてしまっています。
そりゃもう、礼文島とそう距離が離れているわけじゃないから、こんなもんだよなと想定の範囲内

しかしこのあと、奇跡が起きた…!?

(続く)

☆8月10日にUPしました。