道北の旅 (3-1)列車は最北端を目指して

再び北を目指すことにします。
名寄7時52分の稚内行に乗車。

旭川を起点とする宗谷本線は、全長259.4kmの路線。このうち名寄までの76kmは昨日走破済みですが、残る200km弱を、普通列車で4時間近くかけて北上していくことになります。

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北海道の鉄道旅の楽しみの一つが、道中さまざまな姿を見せてくれる駅たち。
このひび割れた貨車が待合室だなんて、東京育ちのお嬢様がみたら卒倒してしまいそうですが。

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板切れだけのホームも珍しいものじゃない。
そこから乗り降りする人の姿も、もちろんそう見えるものでもない。

穏やかな風景を眺めながら、程よく空いた列車にただただ揺られる。
これぞ至福のひととき。

 

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列車は延々と田んぼが広がっていた名寄盆地を後にして、天塩川沿いの渓谷へ。

実はこの渓谷を抜けた後に、宗谷本線最大の絶景区間が控えているのですが、またもや天気は下り坂。今日は晴れ予報じゃなかったか、気象庁さんよぅ!

雄信内駅で行き違いした臨時観光列車「風っこそうや」号はどうやら大盛況の賑わいでした。

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幌延駅で小休止。

ふたたび広々とした景色が車窓に戻ってきたものの、名寄盆地とは土地の姿や利用法が大きく異なっていることに気づく。
田畑はめっきり姿をくらまし、目立つのは牧草地や酪農工場の姿。

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ひたすらに草をほおばる、牛、うし、ウシ。

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おや、雲間から青空が見えてきた…?
次第に密度を減らす雲。おおっ、これはいける、いける…!

まもなく宗谷本線の絶景区間、そして200km弱の旅のフィナーレ。

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かろうじて…見えたっ!!利尻富士
ほんの端っこだけだけど。

窓際に構えていた他の旅行客たちの表情も、心なしか嬉しそう。

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左手前方の景色も素晴らしい。

興奮冷めやらぬ中、窓から潮風の匂いが吹き込んで、大きな港が見えてくる。
終点、稚内駅に到着です。

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JR最南端の駅、西大山を訪れたのは確か2014年のことだったか。
それから5年、今度は最北端の駅にやってきたのか。

感慨もひとしお、けれどもここはまだゴールではありません。
ここまで来たからには、最北端の駅のみならず、真に最北端の土地を訪れねばならない。
…まあ、そこら観光客が気軽に訪れるような場所だから、そんなカッコつけて言うようなことでもないけどね。

(3-2)に続きます。


☆8月4日にUPしました。