道北の旅 (1)北海道の始まりは札幌から

わざわざ旅行記をネットに上げている程には旅行好きを標榜しているのに、忙しい社会人の身。気が付いたら1か月、また1か月と時間が過ぎていき、「最近どこ行ったの?」なんて聞かれても、「ええと」あれれ…。
これではいけない、どかんと休みを取って、思いっきり遠くに!

ってことで、新千歳空港までひとっ飛びしよう。
8年ぶり、人生2度目の北海道に。

f:id:supremecourt:20190726215103j:plain
どーん!

8年前は、行きは寝台特急と鈍行列車をひたすら乗り継いで、帰りはフェリーでのろのろと帰ってきていたので、飛行機で北の大地へと向かうことは初めて。
いや、流石に速いね。
成田空港までのスカイライナーもぶっ飛ばしてたけど、やっぱり飛行機は速い。ひと眠りしたらもう着陸態勢に入るとのアナウンスが流れていました。

それにしても、成田空港から離陸した飛行機がいちどは進路を南に向けつつ、ぐるっとループしてから北に進路を取るのは面白い。横田空域の関係かな。

f:id:supremecourt:20190726215519j:plain
てことで、死ぬほどポピュラーであろう北の玄関口・新千歳空港も、僕は初めて。
にしてもこのいきなり現地に着けてしまう飛行機というシロモノ、いや空飛んでるから当たり前なんだけど、物心ついたころからひたすら地を這うことを生業としてきた僕としては、チートというかワープというかそんな感じがしてどうにも慣れぬ。

さて時刻は13時過ぎ、本日は札幌泊。
快速「エアポート」に乗ってどこに行く。

f:id:supremecourt:20190726215720j:plain
JR千歳線新札幌駅からバスで20分、北海道博物館にやって来ました。

昔なら街歩きを差し置いて博物館とか考えられなかったけど、考え方というのは変わるものです。
いや、ね。企画展の「アイヌ語地名と北海道」に妙に惹かれてしまって。

思えば、「北海道」に対象を絞った展示なり論考なりに触れたことって今までなかったですね。
常設展で北海道の歴史についての展示なんかも観て、いかに自分が「中央史観」でしか歴史を見ていなかったのかを自覚させられました。
ただただ愛すべき地図・地名の世界にしても、権力という要素は入り込む。かつて「伊能図」の時代は北海道全域を席捲していたアイヌ語由来のカタカナ地名が、旧内務省の手足たる北海道庁の「諮問」によって改めるべきものとされ、徐々に姿を消していく…。

今日から始まるこの旅行で、各地を巡りながら向ける「目」、ちょっとアップデートされた目で眺めることができそうです。

思う存分展示を眺めた結果、気づけば閉館時間の17時。
札幌市内を観光する時間がほとんどなくなってしまいましたが、まあちょっと寄り道しながら宿に向かいましょうか。

f:id:supremecourt:20190726221326j:plain
地下鉄に乗って「大通」駅で下車、初上陸の札幌大通公園。
緑地帯にテレビ塔、ほ~、名古屋だ。
いや、名古屋の久屋大通よりも清潔感があるかな…?

 

f:id:supremecourt:20190726221527j:plain
がっかりスポットの代名詞、札幌時計台
確かに、華やかなビル群の合間に埋もれて地味だけれども。でも、わずか150年前まで荒れ果てた原野だった札幌はここから始まったんだよね。
アメリカ・コロニアル建築のシンプルな姿をしたこの時計台とともに、札幌の街もアメリカの開拓時代の街のごとく、いわば計画都市として始まった。そう考えると、歴史の生き証人として、確かな姿をいつまでも留めておいてほしいと思います。

f:id:supremecourt:20190726222536j:plain
札幌には路面電車もある。
賑やかな街の中に溶け込んでいるように見えます。

f:id:supremecourt:20190726222658j:plain
2015年には路線の延長、環状線化までしてしまって、新型低床車両と新設停留所がコラボするとさながらヨーロッパのような雰囲気。
よく利用されてそうだし、上手くやってるなあ。

f:id:supremecourt:20190726223246j:plain
札幌には活気あるアーケード街もある。

なんというか、街としての完成度が高いなという感想です。道が広くて、JRの駅と繁華街がほどよく近く、市電できめ細かな公共交通を実現し、商店街も賑わっている。対して一見似てるように見える街名古屋はどうかというと…大通公園付近の雰囲気は確かに名古屋っぽいけど、名駅と栄は気軽に歩ける距離ではないし、都心部は地下鉄しかないし、アーケード商店街は…栄周辺はダメだけど、ま、大須があるか。
かくして僕は、この街に「名古屋が成り損ねた理想形」という別名をつけることと致しました。
…名古屋出身者だからこそできる名古屋disはこの辺で。

f:id:supremecourt:20190803171111j:plain
〆は「ベンベラネットワークカンパニー」のスパイスが良く効いたスープカレー
おいしゅうございました。

花火の音が街を震わせる中、中島公園近くのゲストハウスにチェックイン。
さあさあ、明日からも楽しみだ。


☆8月3日にUPしました。