はじめての東京諸島――新島・式根島・利島の旅(上)

62区市町村を擁する東京都。「東京」といえば何よりもまず都会の象徴ですが、実はその内2町7村は島嶼部(伊豆諸島・小笠原諸島)によって構成されています。
「東京諸島」とも呼称されるこの島々、東京都下の自治体巡りをライフワークとしている旅行好きとしては、何としてでも抑えておかねばならない!

8月4日、友人2人とともに3泊4日の旅が始まります。

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東京郊外の街の中、こんなところに調布空港はある。
プロペラ機"Dornier228"が内地と島嶼を結んでいます。

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プロペラ機も初めてですが、こんなに狭いとは…!
身軽な機体だけあって、ひょいと簡単に飛び立ちますが、これがよく揺れる。内臓が浮く。ジェット機ではできない、新しい飛行機体験。

飛ぶこと約30分、最初に降り立ったのは新島
伊豆諸島の中では北から3番目の有人島で、人口は約2500人、比較的メジャーな島です。



今夜の宿に荷物を預け、さっそく集落に飛び出してみると、
昔ながらの商店や飲食店ばかりが立ち並ぶ。
コンビニはありません。

ひどく辺境というわけではないけど、本土のよくある田舎の風景とも違う。
身も心も東京を遠く離れて、島独特の空気に早くも浸る。

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レンタサイクルで集落を走っていると、もう一つ気づくことがあります。
それは石造りの塀や建物が多いこと。

実はこれ、新島のあらゆる風景を特徴づける「抗火石(コーガ石)」を利用したものなんだそうです。
この日の午後、「新島ガラスアートセンター」で、オリーブ色の新島ガラスを利用した作品に触れましたが、これもコーガ石の産物。

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新島といえば、美しい砂浜海岸でも有名。夕刻の羽伏浦海岸。
コーガ石=流紋岩由来の白砂と、玄武岩由来の黒っぽい砂とが得も言われぬ風景を作り出していました。


翌5日は式根島に渡ります。

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式根島は新島と同じ新島村に所属。
島そのものも、新島の港から目と鼻の先にあります。

2つの山から成っている新島と違って、式根島はぺたんこ。
サイズも約4㎢とこぢんまりとしているので、徒歩で簡単に1周することができます。

…まあ、実際のところは、遊歩道は草ぼうぼう、汗だくだくでわりとしんどかったのだけども。

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新島とはうって変わって断崖絶壁が島を縁取る。
海の青さは、まさに紺碧とでも形容すべき深みを湛えていて。こんな色、他で見たことあったっけな。

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決死の思いで辿りついた神引展望台からの眺めは、これまた素晴らしく。

夕方には、高い壁に挟まれた入り江に位置する「地鉈温泉」に行きました。
湯治客が岩に掘った、古くは戦前に遡る"落書き"に魅入られつつ、肩まで浸かった天然の露天風呂は、押し寄せる波の周期に合わせて湯加減の変わる、誠に不思議で空前の温泉体験となったとか。

(下)に続きます。


☆9月19日にUPしました。