武蔵国のはじまりの地・府中を歩く

3月末より東京都福生市に住み始めました。
最初の週末は徒歩圏内にある多摩川の桜を楽しんで終えましたが、東京2回目の週末である今日はちょっと足を延ばしてみたい。

そうだ、免許の住所変更に行かなければ!
都内で日曜日に手続きできるところといえば、3か所ある運転免許試験場ぐらい。
ほう、多摩地域だと、府中に試験場があるのか…。
しばし地図をめくる。

よし!市外初の「関東乗り歩き」は、東京都府中市に決定!

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まずは立川で友人と会って、友人イチオシの醤油ラーメンで腹ごしらえです。
ここまでスープに拘った醤油ラーメンは初めて食べた…!

さて、JR中央線武蔵境駅へ。ここで西武多摩川線に乗り換えます。
西武線といえばJR中央線より北のエリアに路線網を有する大手私鉄ですが、この多摩川線だけは他の路線と孤立していて、武蔵境駅から南側、甲州街道沿いにある府中市へとアクセスしています。

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ホームに上がると、車両が白くてビックリ!
それも新幹線のように突き抜けた白色じゃなくて、少しくすんでるから、てっきり西武電車の黄色が色褪せたのかと思った…(笑

慌ただしい中央線とは違って、車内はどこかほのぼのとした雰囲気。
線路も単線です。

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多磨駅で途中下車。多摩じゃなくて多「磨」。
都内にいまどき構内踏切が残ってるなんて。改札口も手動改札でした。

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駅前の昔ながらの商店街から。

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これまた意外な外装の車両がやってきました。
1970年代まで西武電車に採用されていたという「赤電」の復刻カラーだそうです。

多磨駅から府中運転免許試験場まで歩きます。
木造住宅と新築住宅が入り混じる閑静な住宅街だけど、路地がやたらと入り組んでいて分かりにくい。高度経済成長期に宅地造成された感じがあるなこれは。

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道路建設の計画があるそうで。あとは道路を整備するだけの所まで来ているように見えるけど、用地買収も苦労したんだろうなあ。

いつしか都立多磨霊園に行き当っていました。
緑豊かなその敷地内に入っていくと、早速古風で立派な碑文を携えたお墓が目につく。
これはと思ってスマホで調べると、実はこの多磨霊園、結構なレベルの著名人が数多く眠っているようです。

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墓碑銘を読みつつ進んでいくと、あ、この人知ってる、という名前を見つける。
山下奉文。太平洋戦争期の陸軍大将です。奇しくも先日旅行したフィリピンでの戦闘と大きく関わった人物でもあります。

他にも、やはり元陸軍大将で内閣総理大臣も務めた林銑十郎、作家の井上靖、『武士道』で有名な新渡戸稲造のお墓なんかを見かけました。山本五十六西郷従道も葬られているようだし、どうも軍人が多い気がする。
ごく一般人らしい参拝客の姿もありましたが、スーツを着た運転手を同行させてる品のよさそうな家族連れも見かけたし、普通の墓地とはちょっと異質な感じがします。

運転免許試験場での変更手続きはすぐ済みました。
再び多磨駅に戻って、終点を目指します。

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多摩川線終点の是政駅に着きました。

是政駅多摩川の堤防のすぐ北側、府中市の南端に位置しています。

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この立派な橋の向こう側は稲城市になるんだそう。
多摩丘陵の東端にあたる崖線がよくわかります。あの麓に沿ってJR南武線が走ってるわけだ。

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多摩川の上流を見やれば南武線の橋梁。

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北側は府中市の中心部方面。東京競馬場が高く屹立しています。
これからそちらの方へと歩いていきます。

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郊外然とした幹線道路を歩いて、競馬場の西側まで来ました。
競馬場の建物ってでかいんだなあ…。

近くにはJRの府中本町駅がありますが、駅前感は希薄。
マンションが建設中だったりするので、開発され始めたのはつい最近なのかも。

と、そんな風に一見、個性に乏しい景観を呈しているように思えた府中の街。上京してきた身としても、府中市と聞いてもやはり全くピンと来ない、そのイメージそのまま。
…かと思いきや、侮るなかれ。名前の由来を辿ると、実はとても歴史のある土地だということに気づかされます。
すなわち、府中の「府」とは、武蔵国国府の「府」。つまり、ここが武蔵の国の中心地とされてきた、というわけ。

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そんな由緒正しい地名に恥じることのない、立派な神社がここ府中にはありました。「大国魂神社」です。
これからおそらく10年以上も回を重ねていくことになるであろう「首都圏乗り歩き」の端緒に相応しく、武蔵国の中心地に来たわけですから、大国主命武蔵国にいる間の安全を祈願しておきました。
どうぞ、よろしくお願いいたします!

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甲州街道に面する正門前には、新緑が美しいケヤキ並木に、現代的な装いのショッピングセンター。
不動産広告にそのまま載せられそうな光景に心奪われました。これは住みたくなるわ。

魅力的な街路を進んで、そのまま京王本線府中駅に吸い込まれそうになりますが、ここはあえて踵を返します。

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かつては江戸まで延びていたであろう街道を少し東に。

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東京競馬場の正門にまで来てみました。

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そして振り向けば京王電鉄の駅。競馬場直結というわけです。
ここを終点とする京王競馬場線東府中駅まで一駅、全長1kmに満たないミニ路線。最後にこの路線に乗っておこうとした次第です。

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これでもかとばかりに空間が取られたホームも、レースがない日は無用の長物。がらんどうです。
それでも開催日にはごった返すのだろうか…。

東府中駅まではあっという間でした。
これにて本日の乗り歩きはおしまいです。


☆5月6日にUPしました。