マニラ旅行記 〔1〕フィリピンとの出会い

2年ぶり、人生で3度目の海外旅行!
行き先は…フィリピン!
後輩が首都マニラの大学に留学しているので、ひとっ飛びして遊びに行ってみることにしました。

東日本大震災から7年目を迎えた3月11日。朝に名古屋を出て、18きっぷ関空へ。
国際線に乗るときは空港に早く着きすぎて暇を持て余すのが常でしたが、今回は空港内のお店で道草を食う暇もないほどのスケジュールに。
だんだん締切時間ギリギリになってくる。悪い癖。

飛行機も流石に慣れてきました。12時40分発のJetstarで一路マニラへ!
機上からの眺めはいつ見ても良いものです。今日は日本列島に沿って飛んでゆくルート、高度もあるので小気味よいテンポで各地域を見下ろしていくことができます。
そのうちに東シナ海に抜け、あとはひたすらに海上が続く。

そして約4時間後…

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フィリピンの国土だ…!
ルソン島北部の山岳地帯でしょうか。すごい、日本の中山間地域と違って谷間に全く集落らしきものがみえず、どこもかしこも緑に覆われているので、違和感満載。

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そして、マニラの街並が見えてきました。
この高度だとシムシティみたい。

飛行機は一旦街の上を西に抜け、ぐるっと方向転換してから、いよいよ着陸態勢。

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マニラ湾の海上にはうじゃうじゃという形容詞が相応しいほどに沢山の筏。何か採ってるんだろうか。

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この高層ビルの数!
遠景にはほとんど日本の都市と変わりが無いように見えます。

が…
高度を下げると、ところどころに目に入るトタン屋根。なかでも川べりには、スラムと思われるあばら家群がちらと目に入る。
この国、経済的にものすごい貧富の差があるのでは…?ちらりと脳内をよぎったこの直感が正しかったことは、あとから後輩の話によって分かります。そしてこの凄まじい格差という現実は、今回の旅行全体を通して我が身に突き付けられ続けることになるのです。

さて、マニラを代表する空港、ニノイ・アキノ空港の第1ターミナルに無事着陸しました。
空港職員が賄賂を要求してくるなど数々のエピソードで悪名高く、また交通アクセスの悪さでも知られるこの空港。結論から言えば、入国時は金銭上のトラブルはありませんでしたが、一つ文句を言うとすれば、入国審査で1時間待たされたのはひどい。もっとテキパキやってくれ。
あとこれは余談ですが、入国審査で一つ焦ったのが、ペンを持ってきておらず、入国カードを書けていなかったこと。日本のような律儀な国ならブースの前にでも記入コーナーを用意してそうなものですが、前を窺ってもそんなものは見当たらない。
窮地に陥った僕は、日本のあらゆる中学生が避けては通れないあの必殺フレーズを、やむなく後ろの西洋人に向けて発動!
"Do you have a pen?"
それ!見たか!「ペン持ってる?とか聞かねえだろww」とかまくし立ててるそこのイキり日本人!ちゃんと役に立ったぞ!

さて、あとはニノイ・アキノ空港のアクセス問題をどう切り抜けるか。まず、東南アジアの空港には大抵あるという鉄道アクセスが無い。ではどうするかといえば、タクシーが一般的なのですが、日本人の旅行記をみるとこれがまたトラブル多し。
そこで今回は、さんざん下調べした挙句、配車アプリ「Uber」を使いました。決済はクレジットカードでできて車内でのやり取りはなし、発着地も地図上で指定できるので、安心感は抜群。これが大正解だと思います。

さあ、空港から最寄りのTaft Avene駅まで20分ほどの道のり。車内から見たフィリピンの第一印象は、「どこかはっちゃけてる」!同じ東南アジアでも、5年前に訪れたマレーシアの方が少し大人しかった気がします。
道路上は無法地帯…とまではいきませんが誰も車線なんか守ってない。ウィンカー出さない。あちらこちらでクラクション合戦。沿道に溢れて遊ぶ子どもたち、サイドカー付きの自転車を順路と逆方向にこぐ青年、そして闊歩するジプニー!
駅が見えてきたところで「ここで降ろして!」というと、運ちゃんプップップと鳴らしながらジプニーの前に無理やり入り込んで歩道に横付け。危ないから鳴らしてるんではなく、コミュニケーション手段として常用されてるみたい。確かに皆があんな運転してる環境だと、ウィンカーなんて生ぬるいことしてたら逆に事故るわ。

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ジプニーってのはやたら派手で、でも何だかお洒落なこいつです。翌日撮影したもの。
フィリピンでは庶民の足として親しまれているそうな。

ここからは電車。スリが多いようなので警戒しないと!
ホームに電車が着くと、みな我先にと乗り込み座席めがけてダッシュ!笑い声まで聞こえてきてもはや楽しんでる説まである。公共施設での椅子取りゲーム。
そんなことしてお年寄りへの配慮はどうなってるんだと車内を見渡せば、何だか顔ぶれがやけに若い。必ずお年寄りがいる日本の電車とは年齢構成がまるで違う。

そうか。どこかはっちゃけてる国フィリピン、若いんだ。そこら中がぐんぐん成長している若さに溢れてる。日本とは違う。

少し乗り換えに迷いながらもKatipunan駅に辿りつき、ここで後輩と合流。
既にとっぷり日は暮れ20時前。近くのショッピングモールで夕飯を食べることにしました。
すると後輩、怖そうなおじさん達がたむろしている所に平気な顔で近寄り、タガログ語で二言三言。
オートバイにサイドカーをつけた乗り物、トライシクルの料金交渉をしてくれていたのでした。
いざ出発!

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わお!爽快!
地面スレスレをかっ飛ばす!排気ガスが鼻につく。

ショッピングモールは日本にあるものとほとんど変わらない雰囲気。明るく清潔な店内で、こざっぱりした身なりの人たちがショッピングを楽しんでいます。
まさかあの見慣れた風景にここで出会うことになるとは。これもまたフィリピンの一面なのか…。

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さて、フィリピン初のお食事。
お米は細身でパサパサ気味。日本のふっくらしたお米とは違います。まあ、日本人好みではなかろう。

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香辛料なのか独特の風味がする「シシグ」とか、分厚めの肉を焼いたやつとか。
ほどほどに美味しい、ぐらいが正直な感想かな?笑

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〆は色鮮やかなかき氷「ハロハロ」!
紫色には一瞬ぎょっとさせられますが、着色料じゃなくて紫芋のアイス。うまい。

たらふく食べて、お会計は500ペソ。
これは夜ベッドに入ってから考えたことですが、500ペソは日本円にすれば約1000円だから、日本でイオンのレストランに入るのと同じくらいの負担というわけだ。
ということは、フィリピンの平均年収が約48万円と聞くとかなり低く感じるけど、これはあくまでも平均であって、ショッピングモールで買い物するような中上流層の所得水準は日本人とほとんど変わらないのでは…?
つまり、それほどにも貧富の差が大きいということではなかろうか。

ショッピングモールからの帰りの交通手段は、先程も触れたジプニー。こんなものフィリピン初心者には怖くてとても乗れたものではないのですが、そこは後輩に金魚のふんのごとくついて行けば万事OK。
トラックの荷台に上がるが如く、最後部から飛び乗り、低い屋根に頭をぶつけないよう腰を屈めて進んで、運転席のすぐ後ろに座る。窓はなく、適度な開放感が心地いい。
次の停留所でどやどやと大量に乗ってきて、座席はぎゅうぎゅう詰め。一律8ペソの運賃はバケツリレー方式で後ろの乗客から前の乗客、前の乗客から運転手に手渡され、運転手はハンドルを握り、前を向いて車を走らせながらも、手だけは後ろに伸ばし、10人以上の乗客の運賃を次々と受けとり、お釣りの返却をこなしていく。まさに職人技。
そして、乗り降りは好きなところで可能。後輩が「パラポ!」と運転手に向かって言えば、ジプニーは止まる。僕らはそそくさと降りる。気づけば後輩の下宿前。
ああ、素敵な乗り物だ。すっかり気に入ってしまった。

フィリピン、めちゃくちゃ楽しい。
明日からの行程に期待に胸をときめかせて床につく…。

(続く)