南海電車で行く泉州の旅 (前編)大阪の果てを目指して

神戸に拠点を移しました。
とはいっても、滞在するのはあと半年間弱。関西に未練を残さないようにしないと…!

10月9日は秋晴れの祝日。南海電車で旅に出る。
新今宮から南海本線で一路南へ…

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貝塚駅まで来ました。
ここで水間鉄道に乗り換えます。

 水間鉄道は全長5.5kmのローカル私鉄。終点までずっと貝塚市内を走ります。
景色はほどよく郊外。

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10分程で終点の水間観音駅に到着。
相輪を掲げお寺の形を模した駅舎が面白い。

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 10分程歩いて辿りついた水間寺は、一見ふつうの寺院。
でも、辺りに注目してみると…やたら"水"に囲まれているのが分かります。右の写真は、開祖とされる行基が、観音さまの化身とされる童子に出会ったとされる滝。伝聞形の「される」ばっかですが古跡なんてそんなものです。

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周辺を歩いていても、水路が目立つ気がします。
地図を見てもため池が目立つし、きっとこの辺りは水に乏しく、農業用水の確保にも苦慮してきた地域だったのでしょう。だからこそ、水に囲まれた地、水の間の地=水間(みずま)が、古来より厚く信仰を集めたのではないか…そんな考えが浮かんできます。テキトーな思い付きなので真偽のほどは分かりません!

水間観音駅に戻ると、帰りの電車までは少し時間があるようなので、ホームに合った待合室兼お土産屋に入ってみる。
すると喋りかけてきたのは暇を持て余していたおばちゃん。曰く、春は桜が綺麗らしい。それは知らなかったなあ。
「次は彼女と来てな!」とおばちゃん。
「来れたらいいですね!」と僕はにっこり。

貝塚駅まで引き返して、ふたたび南海本線を南下。
次なる目的地は、"大阪の果て"。

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青い海と観覧車が視界に入れば、みさき公園駅
ここで本線を外れます。

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2両編成、多奈川線の電車に乗り換え。

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港町を眺めて走り、あっという間に終点の多奈川駅に到着しました。大阪府の南の先端、泉南郡岬町に位置する駅です。
草ぼうぼうのホームが終着駅ならではの哀愁を醸し出す。

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大阪市内では空港行きの特急「ラピート」や満員の通勤電車が行き交う南海電車も、端っこまで来ればこののどかさなのです。

少しこの辺りを散策してみることにします。

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多奈川駅から線路沿いに一駅、戻ってきました。深日(ふけ)港駅です。
やけに立派なプラットホームが、この路線の盛衰を教えてくれます。かつてはこの深日港駅は、淡路島や徳島行きのフェリー乗り場への最寄り駅であり、海を渡る旅人たちを乗せた急行列車が大阪からここまで来ていたのでした。しかし明石海峡大橋の開通以降、海路の利用客は下降の一途をたどり、連絡フェリーは廃止。それ以来、南海多奈川線はひとつの支線として細々と地域輸送を担っています。

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駅から数分、ここがかつてのフェリー乗り場…のはず。
本当にこんな所が賑わっていたのだろうか。寂しい。

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けれども、少し駅の方向に引き返すと、そこでは沢山の釣り人が休日を堪能していました。なんだかすごく楽しそう…!
みなさん釣果はイマイチなようだけど。

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港の対岸には新日本工機の工場や火力発電所がみえます。ここで釣りをしている人たちの中には、あそこで働いている人も多いのかもしれない。
新日本工機の敷地は、戦前は川崎重工業の造船所だったようだし、多奈川線はその通勤路線として開通したようです。おそらくここは工業とともに発展してきた街なんだろうな。

時間をつぶす必要があったので、暑いぐらいの日差しを浴びながら、本を読んだりしていました。僕だけ明らかに余所者なのに、誰もこっちを気にかけないのがいい。

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それでも時間が余ったので、深日港駅に発着する電車の写真を撮ってみたり。
ねこじゃらしが良いアクセントになってくれました。

さて、そろそろこの地を後にします。そう、"大阪の果て"はまだこの先。バスと徒歩で向かう必要があるのです。

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駅直近の岬町役場前でバスを待ちます。

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出ましたッ!田舎でお馴染み、ハイエースタイプの自称「バス」!四万十川流域で去年乗ったぶりだぜ!
車内には先客がひとり。

終着駅の、さらにその先へ…。

(後編へ続く)

☆11月8日にUPしました。