近鉄乗りつくしの旅 〔2〕三重県内の支線を巡る

近鉄乗り放題きっぷの有効期間の2日目、8月27日は神戸での所用に時間を費やしたため、大阪線名古屋線の急行を乗り継いで名古屋に戻るだけで終わる。

でも、有効期間の最終日、翌28日はきちんと乗りつぶししましたよ!

f:id:supremecourt:20170914233203j:plain

名古屋から四日市に来ました。
まずは近鉄湯の山線に初乗車です。

とくに面白味もない田舎の風景の中を、鈴鹿山脈に向かって攻め入る…。

f:id:supremecourt:20170914233318j:plain

30分ほどで終点の湯の山温泉駅。いたって寂しい。

ここからバスに乗り換えて、湯の山温泉街へ。
湯の山温泉といえば東海地方では有数の温泉地。鈴鹿山脈の麓に位置しており、御在所岳にアクセスするロープウェイの発着点ともなっています。

緑に囲まれた道路を少しばかり登っていくと…

f:id:supremecourt:20170914233654j:plain

湯の山温泉街にやってきました。

f:id:supremecourt:20170914233941j:plain

なんというか…すごく殺風景なんだよな。
見渡せば大規模な旅館はいくつもあるけど、どれも古びているし、

f:id:supremecourt:20170914234035j:plain

温泉街は至極パッとしない。
どの要素を取っても寂れています。

f:id:supremecourt:20170914234252j:plain

それでも、著名な温泉地だけあって、宿泊客はそこそこ頻繁に見かけたり。
だから、こういう廃墟のような巨大建築物は早急にスクラップしてしまって、いっそこじんまりとした秘境の温泉街…というスタンスに転換してしまった方が、山あいの雰囲気にも合うし、人口減少時代に適応していけるんじゃないかなあ…なんて思うんだけどね。

f:id:supremecourt:20170914234617j:plain

早々に引き返します。
三重県のローカル支線の末端駅で「名古屋」はまだしも「大阪」方面を掲げてしまうあたり、近鉄のすごいところだと思う。

四日市駅餃子の王将に入り、昼食を済ませました。
その後、名古屋線の急行で伊勢若松駅へ。

f:id:supremecourt:20170914234909j:plain

お次は近鉄鈴鹿線に初乗車です。

鈴鹿線は全長わずか8.2kmの短い路線。田園地帯を抜けて鈴鹿市街に突っ込めば、そのまますぐに終点の平田町駅です。

f:id:supremecourt:20170914235129j:plain

街の片隅に機能的に据えられた駅、なんて形容がぴったりの平田町駅
近くに高校でもあるのか、次々と高校生が自転車で乗り付けてきます。どんな都会にもありふれていそうな光景だけど、乗り遅れたら次の電車は30分後…。

特にすることもないので、静まり返ったホームのベンチに座って時を待つ。
昼下がりのホーム。学校帰りの高校生たちは小さな液晶が展開するおのおのの世界に閉じこもっていて、幹線道路の喧噪は遥か後方の背景と化している。
街中の終着駅ではあるけれど、都会とはどこか空気が違う。ここでは時の流れがまどろっこしい。
まぶたが下がる。
くるっく、くるっくと鳩が鳴く。

そんな静寂を、3両編成のモーター音が破る…

f:id:supremecourt:20170914235654j:plain

小説の1ページみたいだね。

なにしろ、この時は眠かった。
伊勢若松までの記憶なし、そこで乗り換えた松阪行だったかの急行でも爆睡。

f:id:supremecourt:20170915000118j:plain

寝ぼけまなこを擦りながら、鳥羽線志摩線の賢島行普通にかろうじて辿りつく。そう、賢島へもまだ行ったことが無かったのです。だからこれで三重県内の近鉄全路線制覇が達成されるわけ。

特急も頻繁に走っているこの2路線は支線とは呼べないだろうけど、2両編成のワンマン列車が地域輸送を担っているという面では"ローカル線"ではあるのかもしれません。普通列車はのんびりと歩みを進めていきます。僕は本を読みます。

f:id:supremecourt:20170915000528j:plain

長い旅程を経て、終点の賢島駅に到着。
ガラス張りのホーム柵をはじめ、随所が綺麗に整えられているのは、さすが世界各国の要人を迎える経験を積んでいるだけあります。

f:id:supremecourt:20170915001742j:plain

駅前のロータリーではホテルや民宿のバスが宿泊客をお出迎え。
賢島駅は賢島といういたって小さな島に位置しており、地域観光の拠点という訳でもなければ大規模な観光施設もないため、この駅に来る理由といえば大半が宿泊目的と思われます。

ちょっと外を散策してみる。

f:id:supremecourt:20170915001605j:plain

遊覧船乗り場を横目に…

f:id:supremecourt:20170915001659j:plain
英虞湾を一望。リアス式海岸に旅館が並び立つのが見えます。
湾内は静まり返っていました。

f:id:supremecourt:20170915002420j:plain

駅の近くに少々のお土産屋さんはあります。
明治時代から続く真珠屋に出会ったので躊躇いなくパチリ。

駅に戻ると、相変わらず特急列車から吐き出されてくる観光客。
いつか宿を待ち望む期待感に溢れた面持ちで、もう一度この駅に降り立ってみたい。そんな思いを抱きながら、3時間かけて名古屋に戻っていったのでした。

☆9月14日にUPしました。