名古屋の見どころ再発見! その①~四間道・円頓寺 

「え、名古屋?なんも見るとこ無いよー!w」

日本列島に数多ひしめく観光地をさしおいて、わざわざ我が故郷を訪れたいという有難きお言葉に、今日もナゴヤ人はそう答える。そして、せいぜいひつまぶしや味噌カツでも食っとけと、申し訳程度に付言する。

しかし、愛すべき故郷を自虐する彼/彼女は、その表面上のやり取りとは裏腹に、内心ではきっと忸怩たる思いに苛まれているに違いないのだ。
なにせ、ナゴヤ人はこの何もない都市名古屋が大好きなのだ。中高生のたまり場はスガキヤが併設されたイオンのフードコートであり、ドラゴンズを応援しない者はクラスのはみだし者であり、名古屋大学からトヨタに就職するのがエリートなのだ。

だから、我々は根っからのナゴヤ人であるというプライドに賭けて、こう堂々と胸を張るべきなのだ。
名古屋に何もない訳がない!と。

 

というわけで、生まれは大阪、お雑煮といえば京野菜と丸餅が入った白味噌、1歳にして名古屋に越してくるもののティーン終盤にして関西の大学に逃亡した中途半端なナゴヤ人である著者が、諸事情により再び名古屋に戻ってきたこのわずかばかりの時間を利用して、あまり知られていないであろう名古屋の見どころを掘りだして紹介する!という企画を始めてみたいと思います。

 

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7月26日昼過ぎ、今年に入り超高層ビルが2本ほど完成して、ノリにノッてる名古屋駅前にやって参りました。
ノリにノるのはいいんですが、これ見てからJRで大阪駅に着くとげんなりするね。名古屋、大したことないじゃん、って。

 

名古屋の見どころを再発見する企画、最初に紹介するのは、そんな名古屋駅から徒歩で15分ほどの距離にある、「四間道・円頓寺」エリアです。
歩くのがイヤだという人は、地下鉄桜通線で一駅、「国際センター」駅で降りればすぐです。

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だいたいこの辺です。奥のビル群が名古屋駅界隈ね。
余談ですが、このすっばらしいジオラマは金山の名古屋都市センターってところで見ることができます。地理オタクは行っとくべき。

 

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 で、名古屋駅から桜通を15分歩いて来たところ。
ここで脇道に入れば…

 

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さっきまでビル街を歩いていたはずが、突然風情あるレトロな街角へようこそ。ここが「四間道(しけみち)」です。戦災で街のほとんどが焼けてしまった名古屋ですが、ほぼ唯一、焼け残ったのがこのエリア。
広い道路とビルだらけで無機質なイメージの強い名古屋の街にも、実はこんな場所があったんです。

 

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ただ戦前からの町屋が残っているばかりではありません。白い壁と黒い瓦のコントラストが美しい蔵が立ち並んでいます。
江戸時代に米や塩を貯蔵するために使われていたものだそう。

 

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何故このエリアに蔵があるのか?その謎を解くカギは、すぐ隣を流れる「堀川」にあります。
堀川は名古屋城下を中心に形成された名古屋の街と、熱田湊(現在の熱田神宮付近)という当時あった港を繋ぐために造られた、人工の川。日本各地から海上航路経由で運ばれてきた物資は、熱田湊で小さな船に積み替えられ、この堀川を経由して名古屋の街に運ばれました。
そして、堀川から陸上へと荷揚げする重要地点の一つが、この四間道エリア。だからこの辺りには商人の邸宅や蔵が並び立ち、船で運ばれてきた物資が蔵で保管されたというわけです。

 

え、なに?歴史の講釈を垂れ流されても面白くない?
ただ古い蔵を見てもつまらない、って?

そんな貴方には、カフェやギャラリーを巡ったり、ちょっとリッチなレストランで食事を愉しんだりすることをオススメしましょう。
そう、四間道には蔵や古民家を活かしたお洒落なお店が沢山あるんです!

 

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 例えば、このカフェ&バーとか。

 

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 こちらのギャラリーでは、愛知の伝統工芸品である有松絞りの作品が展示・販売されていました。
絞りというと着物や帯に用いられていますから、ちょっと仰々しい印象かもしれないけど、ハンカチとかの小物もあって、あ、これ誰かにプレゼントしたいな、って感じ。
え、誰に??

 

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 骨董品は…見てみたいけど、ちょっと入る勇気がない(笑

 

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杉玉(ぼんぼんみたいなやつ)を軒先にぶら下げた酒BAR。
うっ…気になるけど、店頭のメニューを見ると、お値段の方も、うっ…。

 

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こちらの長屋にもカフェだったり、レストランだったり、ケーキ屋さんだったり。
奥のケーキ屋さん、カヌレが美味しいらしいんだけど…定休日でした。
これは買って行くべき相手は決まってますね。そう、かをりちゃんですね。

 

他にもまだまだお店はあるので、そこは皆さんに是非発掘して頂きたいところ、なんですが、いずれにせよ、学生ごときが気軽に入れそうなお店はやや少な目かもしれません。
そこで、きちんとした雰囲気はちょっと苦手だなあ…なんて方には、この四間道エリアに隣接する「円頓寺(えんどうじ)商店街」をオススメします。

名古屋の下町風情を味わいたいならここ!

 

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 たまたま七夕祭りの開催期間中でした。
実は冬に一度来たことがあり、前来た時は落ち着いた印象だったけど、今日は地元の人たちで賑わっています。

 

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 風鈴とか買ってみるのもいいかもね。

 

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 こちらは知る人ぞ知る「ナゴヤ歌舞伎」の劇場。
僕もよく分からないのだけど、「新感覚の体感型エンターテイメント」だそうです!

 

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 突如現れる昭和な路地。

 

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もうなんだかよくわからない。

 

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イェェェェェェェイ!!

 

お祭り期間中だったので、商店街のお店そのものはあまりじっくりとチェックできなかったのですが、こちらは食べ歩きもできそうな雰囲気でしたよ。

 

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あと、オススメなのがこの金刀比羅神社のおみくじ。
名古屋弁で助言してくれるで、まあ引いていきゃあ。

 

以上、四間道・円頓寺エリアをざっと紹介してみました。

それほど規模が大きい訳じゃないので、ここメインとなると流石に物足りないと思います。むしろ、名古屋港水族館など名古屋観光の王道(?)にプラスαで加えてみると”通”かもしれません。

例えば、「名古屋旅行のディナーは四間道で!」なんて決めておいて、夕食がてらちょっとぶらぶら歩いてみる…なんて感じで組み込んでみると、友人からは「おっ、こいつやるじゃん!!」、恋人からは「好き…///」てな感じで喜んでもらえるのでは…?

 

今日はここまで。